オーラ:タマゴが先か、ニワトリが先か 【「オーラ」のマインド:第3話】

ド・タチバナ流「オーラ」とは【マインドセット編】
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こんにちは、 「人生に役立つオーラ」を考えるド・タチバナです。

前回の記事「『オーラのある人』になるメリット【「オーラ」のマインド:第2話】」では、「オーラのある人」になれば2つの方法で人生を大きく変えられる、というお話をしました。
(まだお読みでない方は是非お読みください。)

今回は、「オーラのある人」になるためのメソッドに入る前の「マインド」についての4回シリーズの第3弾です。
「オーラのある人」になれば今自分のいる環境での自分の立ち位置を変えたり、自分の環境そのものを変えてしまったりできるということは何となくわかった、
でも、
そもそも、「オーラ」って自分の中からにじみ出てくるものでしょ?
自分自身が全然変わっていないのに「オーラ」なんて出ないんじゃない?
って思われるかもしれませんね。

そうです!
たしかに、「オーラ」は自分自身の内面からにじみ出てくるものです。
だとすると、まず自分自身が変わらなければなりませんが、それはとても難しいことではないでしょうか?

それが簡単にできれば苦労はしませんよね。
ところが、実は「オーラ」を出すのに自分自身を変える必要はないのです。
さっそくそのお話をしていきましょう。

「オーラ」は「肩書き」では変えられない

昔ベストセラーになった神田昌典氏の著書『非常識な成功法則』のなかで、自分が目指している姿を「肩書き」にして「自己催眠」をかけるというテクニックがありました。

たとえば、自分がなりたい理想の姿を、名刺の「肩書き」のように自分で自由に創作して自分自身がそれになり切って行動するというものです。
派手なピンクの装丁が話題になったので読んだ方も多いのではないでしょうか。
その証拠に、当時は名刺交換するとそれを実践している方から「自作の肩書き」付きの名刺をもらうがよくありました。

そんなとき、こちらは何か気まずい…と言いますか、ちょっと反応に戸惑ってしまったのを覚えています。
なんでだろう?って考えてみたのですが、どうもその「肩書き」とその人のイメージ(ここでは、「出しているオーラ」と言ったほうがいいかもしれませんね)がそぐわない気がしたからです。

つまり「オーラのミスマッチ」が起こっていたんですね。
「オーラのミスマッチ」は、それが起こった時点ですでに「オーラ」は出なくなってしまうのです。

それは、その人自身が「肩書き」に見合う自分になっていなかったからでしょうか?
もちろんそうでしょう。
「肩書き」に書いた時点で僕らは「ああ、神田さんの本にあったアレね…」って思いますよね。
ということは、その時点でその「肩書き」はその人の「理想の自分」でしかないってことがわかってしまうのです。

そう言うと、頭の回転の速いあなたなら、
「じゃ、やっぱり自分自身を変えなきゃいけないんじゃん!」
と思われたかもしれません。

でも、慌てないでください。
そうではないんです。

「オーラ」で「肩書き」を変える?

このブログの最初に「プロローグ:『オーラ』ある?ない?」でお話した通り、僕は阪神淡路大震災のあと極貧生活を送っていました。
そんな生活は、僕の心と体を蝕んでいきましたが、その僕をどん底から這い上がらせてくれた、まさにきっかけとなったのが「オーラが肩書きを変えた」ある経験でした。

当時の僕の状態を見かねた友人が、3か月ほど開催される予定のとある大きな美術展の裏方の仕事を紹介してくれたのです。
好きな美術に関係する仕事なら少しでも社会とつながって心も体も癒えるかもしれない、と考えてくれたのかもしれません。

初日の朝、僕は張り切って会場に向かいました。
ところが現場に着くと、他の人たちが次々に展示会場内のいたるところに配属されてゆく中で、僕にだけ指示がありません。
そこで、担当の人にどこに行けばいいかと尋ねると、
「あ、あなたは地下の倉庫に行って、おじさんが一人いるからその人の指示に従ってください」と、思い出したように言われたのです。

男性だけでも他に50人以上のスタッフがいたのに僕一人が別行動で「地下の倉庫」に行く?
僕は何だかキツネにつままれたような思いでしたが、とにかくそこに行きました。

そこにいたおじさんはとても優しいイイ人で、「これが洗濯した後の雑巾で、これがこれから洗濯する雑巾…」とプラスチックの大きなコンテナにどっさり積まれた雑巾の山を指しながら丁寧に教えてくれました。
そうです、僕に仕事は「美術展の裏方」といっても施設の掃除の仕事だったのです。
仕事は、数台あるエレベーターに定期的に乗ってミラーと手摺の拭き掃除、階段とフロアのモップ掛け(大理石のフロアは水滴でシミになるのです)やこびりついたガムの除去等々、展示とはまったく関係のない場所での仕事でした。

「明日からはスーツじゃなくていいから」と言われてちょっとがっかりしましたが、とにかく3ヶ月間大好きな美術展に関わる仕事ができるだけでありがたく思わなきゃと思ってその日は一生懸命仕事をしました。

「オーラ」が「行き先」を決める?

初日の仕事が終わった後、僕は朝会ったスタッフ担当の人に呼ばれてこう言われたんです。。
「あなた、明日から場外警備の仕事に行ってくれますか? 明日朝場外に○○さんという人がいますからその人の指示に従ってください。
きょう、掃除をしているあなたの身のこなしを見ていて、もっと向いている場所があるって思ったんですよ」

僕が、
「でも、おじさんが僕に丁寧に掃除を教えてくれましたし…明日からの掃除はどうなるんでしょうか?」
と、思わず聞くと、
「すでに別の人に明日から掃除をお願いすることを伝えましたから、あなたは気にしなくて大丈夫ですよ」
と言われました。
一日に二度もキツネにつままれたのはその時が初めてでした。

というわけで、僕は次の日もスーツで出かけて、場外警備の責任者の指示通り、美術展に押し寄せるお客さんの整理と案内を夢中でやりました。
掃除の仕事とは違って、そこは展覧会の看板や観客の人たちを間近に見られてとてもいい気分でした。
俄然、お客さんに掛ける声も明るくなりました。
何せ、「3カ月間地下で過ごすのか…」と思っていた自分が、次の朝にはまたスーツを着てお客さんの案内ができているのですから嬉しくて仕方なかったのです。

あっという間にお昼休みが来て休憩に向かう途中で、またあのスタッフ担当の人に声を掛けられました。
「あなた…今までどんな仕事してました?」
僕は、「営業の仕事とかいろいろです」と答えました。

「やっぱりそうですか、じゃあ、午後から展示室下のエスカレーター下のポジションであることをお客様にお伝えする仕事をお願いできすか?」

と言われたのです。その仕事はとても重要な仕事で…
とにかく、僕はたった一日で掃除係から場外警備へ、場外警備から場内係へと「転身」していったのです。

でも、このお話はそれだけでは終わらないのです。

この後どうなったか、そしてそれはなぜ起こったかについては、残念ながら字数の都合で次回の記事「まず、「オーラ」を変えよう! 【「オーラ」のマインド:第4話】」でお話しすることにしたいと思います。
是非、次回の記事でこの続きをお読みください。

お読みいただき、ありがとうございました。

【次の記事】 「まず、「オーラ」を変えよう! 【「オーラ」のマインド:第4話】」

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